9代目 石井晃(写真右)
米作り歴40年。
おいしいお米をたくさん育てます。
米作りも上手ですが、元自動車整備士だった経験を活かして
トラクターやコンバインなど農機を修理するのも得意です。
すごく頑固なので、しょっちゅう息子と喧嘩します。
10代目 石井知治(写真左)
2008年より就農。お米の栽培をしつつ、ホームページやブログなどの運営、販売業務の担当をしています。
新しいことが好きで、まずは挑戦したくなります。
結果、すぐ父と喧嘩になります。
石井農園のお米はココで作っています(弥彦村の山崎地域)
弥彦村のある越後平野は、信濃川、阿賀野川といった二つの
大河が生み出した米作りに適した肥沃な大地です。
弥彦村はそんな越後平野のほぼ中央に位置し、
信濃川が越後山脈から豊富な水を届けてくれます。
そして米作りには昼夜の寒暖差も重要です。
田んぼを見守るように西側にそびえる弥彦山が、稲穂が育つ
暑い夏、西日から稲を守ってくれます。
これにより夕方から早く気温が下がることで日中に光合成で
作り出した栄養の消費を抑えて夜に稲穂へ蓄えることができ
美味しいお米が育ちます。
石井農園では農薬の使用を抑え、魚粉や糖蜜を原料とした有機肥料を使って米作りをしています。
余談ですが、このこだわりの有機肥料はおつまみのような
香りがします。肥料なのにおいしそうです。
そのため、しっかり保管しておかないと猫やタヌキに食べられてしまいます。
暑い夏、稲が穂を出すタイミングに合わせてこの肥料を
田んぼに与えます。うまみの養分を吸って活発に光合成をおこない、美味しいお米が育ちます。
石井農園では米作りはもちろん、精米~袋詰め~出荷するまですべて自分たちで行っています。
お米は秋に収穫してから、新しい新米が収穫できる翌年の秋まで美味しさを維持しなければなりません。
石井農園では鮮度を維持するためにお米を収穫したままの「籾」の状態で保管し、定期的に籾摺りを行うことで玄米の鮮度を維持しています。
また、玄米は気温が15度を超えると酸化が始まり、品質が落ちると言います。気温の上がる夏場は専用の冷蔵庫でお米を保管しています。
気温や湿度にもよりますが、お米は精米後2~3週間で風味の劣化が始まります。その為、精米はご注文に合わせてその都度行います。色彩選別機を使い、着色米などを除いたきれいなお米を発送しています。
新潟県では2005年から、作付けの大部分が
「コシヒカリBL」に切り替わりました。
コシヒカリBLとは、従来のコシヒカリをササニシキなど
複数の品種と交配させて様々なコシヒカリの血統を持つ品種をつくり、それを混合して栽培したものです。
※厳密にはコシヒカリとは別種のお米です。
なぜコシヒカリBLが誕生したのか。
大きな理由は二つあります。
それは「いもち病」と「産地偽装」の防止です。
「いもち病」とは古来から稲に発生する典型的な病気で、稲を弱らせてしまいます。そしてコシヒカリは特にいもち病に弱い品種なのです。
そのため、この弱点を克服する為にいもち病に抵抗性を持った稲とコシヒカリを交配させ、病気に強い稲を生み出しました。
「産地偽装」とは、魚沼産などの新潟ブランドを語る産地偽装米が不正に市場に現れた事です。
そこで、コシヒカリBLの種子を新潟県の農家のみに配布することで、DNA鑑定による判別で産地偽装を防ごうとしたのです。
上記のような理由からコシヒカリBLが誕生し、新潟県や農協が品種の切り替えを推進する事で多くの米農家がコシヒカリBLに
切り替えていきました。
しかしそんな中でも石井農園が「従来のコシヒカリ」を作り続けている訳は、食味へのこだわりからです。
新潟県はコシヒカリBLの食味試験により従来のコシヒカリと味の遜色はない、としていますが、一部の生産者・流通業者、
そして消費者からは異論の声が出ていました。そこで石井農園では、昔ながらのコシヒカリ栽培を続ける事に決めたのです。
石井農園では現在も変わらずに「従来のコシヒカリ」を作り続けています。